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稲尾和久
 元西鉄(現・西武)の大投手・稲尾和久さんが亡くなられた。
 悪性腫瘍による急死という。
 沢村賞選考の際、彼が欠席していたのは知っていたが、
 先月末から体調を崩して入院していたとは。

 稲尾和久さんは、昔の野球史を語る上で、最も欠かせない選手だ。
 打者では“左の王、右の長島”とされるように、
 投手では、“左の金田、右の稲尾”。
 このように称される4人の内、一人が伝説に消えた。

 61年のシーズン42勝という記録も信じがたいものだが、
 彼を輝かせているのは、58年の日本シリーズ。
 このシリーズで、彼は、

 6登板、5連投、4完投(2連続完投2回、1完封)、4連勝

 という驚異的な活躍をしている。
 5連投、もしくは4連勝(南海の杉浦も記録している)だけならまだしも、
 完投を4回もしているのだから、恐れ入る。
 
 「神様 仏様 稲尾様」

 今でも何かにつけて、誰かをこのように呼んだりもするが、
 この呼び名が一番似合うのは、稲尾和久さんしかいないだろう。
 
 通算勝利数は276だが、もしも故障さえなければ、
 金田正一の400勝を凌いだ事は間違いない。
 それどころか、サイ・ヤングの500勝にも到達しただろう。
 短い野球人生を鮮やかに駆け抜けた超人。
 実人生もまた、炎が激しく燃え上がるが如く駆け抜けてしまったか。
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佐藤健
 「仮面ライダー電王」の主役を演じている佐藤健が、
 肺に穴があく「左自然気胸」という病気で安静中だとか。
  →「最弱ライダー」佐藤健、肺気胸で療養
                    (ニッカンスポーツ)
  →佐藤健公式サイト(ブログでその報告が載ってます)
 
 こういう病気って突然起こるものなのか……
 背が高く、やせ型の若い男性に起こりやすい病気だという。
 佐藤健は、その条件にぴったり当てはまっているな……
 肺に穴が空く、と聞くと、命にも関わりそうに聞こえるのだけど。
 彼の場合、入院ではなく通院で、10日間の安静で十分なようだ。

 10日間となると、電王の展開にも影響ありそうだ。
 撮影そのものは1ヶ月ほど前に行われているようだから、
 12月か1月の展開で良太郎の出番が減少するかも?

 佐藤健さん、お大事に。
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ID野球の申し子
 ヤクルトの古田監督が引退する。
 監督も辞任するようだ。
 まだ少し続けて欲しかったが、もう限界なのだろうか。
 安倍首相などとは異なって、まだ望まれる才能なのだが。

 ヤクルトには、青木やラミレスなど、
 打率トップを走る打者が意外に多いのに、勝てない不思議。
 チームの連携を上手く作れなかった事には、確かに責任はあろう。
 それでも、選手兼任監督として、結果はともかく、
 チーム作りに砕身していった事は疑えまい。

 選手として、大学・社会人野球経験者では初の2000本安打を達成し、
 日本シリーズMVPにも二度輝いている。
 さらに、日米初の、捕手の1試合4打席連続本塁打も達成した。
 優れたリードに加え、打撃センスも抜群の捕手はそういない。
 彼に比肩しうるのは、かつては南海の野村、今では城島ぐらいだろう。
 
 球界を支えた至宝が、また一人去る。
 寂しいな。
 しばらくすれば、監督として復帰してくる可能性はある。
 今は休みが必要なのだろう。
 お疲れ様でした!
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野口二郎
 昨日、シーズン40勝投手の野口二郎氏が亡くなられた。
 彼は、3人しかいない40勝投手の一人であり、
 打撃のセンスも高かったと言われる。

 だが、何よりも彼の凄さは、比類なき鉄腕ぶりにあろう。
 40勝を挙げた1942年、
 シーズン19完封という驚異的な記録を持っている。
 これは、藤本英雄と並んでのタイ記録だが、
 この年、彼は延長28回を投げぬいたという鉄腕ぶりを見せている。
 しかも驚くのが、9回に4-4の同点にされた後、
 その後の19回を無失点に抑えているのだ。
 したがって、彼のシーズン19完封に、もう2つ加えるという見方もある。

 20勝すら出にくい今、完封が2桁を越える事はまずない。
 その事から、彼の鉄腕ぶりが窺い知れるというものだろう。

 ちなみに、この年の彼の投球回は527回1/3
 500回以上ととんでもない回数登板しているのであるが、
 驚くべき事に、同年、彼よりも長く投げた投手がいるのだ。
 それもデビュー仕立ての新人・林安夫の541回1/3
 71試合に登板して、完投44、完封12、32勝22敗、防御率1.01。
 野口の鉄腕ぶりは、この新人の活躍に影響を受けて、
 記録されたものなのかもしれない。
 惜しむべき事に、林は翌年限りで兵役に取られ、
 44年に戦死している。僅か2年間だけの野球生活だったのだ。
 もしも、彼が存命していれば、野口と競い合って、
 さらに凄まじい記録を打ち立てていたかもしれない。
 

 なお、メジャーでのシーズン最多完封は、
 グローバー・アレキサンダーが1912年にマークした16完封。
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王子様の転身
 昨年引退した新庄が、映画業界に乗り出すようだ。
  ニュースはこちら → 新庄「映画のヒット?野球より簡単」
 新庄は王子様と称されるだけファッションセンスは抜群だし、
 スタイルもいい。
 良すぎて、どんなキャラクターイメージが似合うか分からないが。
 常に周囲を考えてのパフォーマンスをしてきた彼ならば、
 演技もそれなりに上手くこなせるだろう。

 「俺を主役に起用すれば300億円は間違いない」

 イチローも古畑任三郎に出演している事だし、
 彼の将来の映画出演に期待したい。
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